自家がんワクチン療法とは
自家がんワクチンは、患者さまの手術の時に採取されたがん組織を特殊加工して無毒化ワクチンにしたものです。ヒトの免疫細胞には、「異常」を示す目印を認識し、その異常細胞に対して攻撃を加えることができます。自家がんワクチンでは、免疫細胞にこのがんの目印を覚え込ませて、がん細胞だけを選んで攻撃するようにトレーニングします。いわば、がん細胞と闘う特殊部隊を体内で育成するのです。
がん抗原（がんの目印）には、膨大な種類があり、同じがんのタイプであっても、一人一人の患者様で、がん抗原の発現の仕方が違います。患者様ご自身のがんであれば、そのがんの塊にあるがん抗原はすべて含まれています。患者様ご自身のがんの塊（がん組織）をまるごと異常目印としてトレーニング（体内の免疫細胞の活性化）に使う自家がんワクチン療法は、最も理にかなっています。
がん患者様の”本人専用”ワクチン
がんは、たとえ同じがんの種類でも、患者さま一人ひとりで特徴が違います。治療のためのがんワクチンは、自分のがんの特徴にピッタリあったものでなくては効果が十分に得られません。自家がんワクチンは、患者さま本人のがん組織を使った、患者様ご本人だけのための専用の手作りワクチンで、究極のオーダーメイドのワクチンです。
自家がんワクチンは、がんの手術で取り出した患者さま本人のがん組織をまるごと使い、独自の技術で、患者さま個人専用に加工して投与するオーダーメイドのがんワクチンです。患者様ご本人のがんだけにあるがん抗原（ネオアンチゲン）も入っていると考えられます。
投与スケジュールはどのような形でしょうか？
自家がんワクチン療法は、外来通院での注射で治療が進行します。基本的に自家がんワクチンは2週間隔で3回投与を行いますが、がん種や患者様のご都合により投与間隔を変更する事もあります。
自家がんワクチン療法に副作用はありますか？
自由診療では問題になる重篤な副作用は見つかっておりません。ただし、自己免疫疾患を持っている疑いが濃厚な患者様への自家がんワクチン投与は、強い免疫刺激作用により自己免疫疾患を増悪させる可能性があるため、禁忌としております。
自家がんワクチン療法
1,650,000円（税込）
